世界新体操選手権 2011 モンペリエ大会観戦レポート4 観戦編

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きらりんさんから届いたモンペリエの観戦レポート最終回です。


<文・写真:きらりん>

あまりに思いの詰まった【世界新体操選手権モンペリエ大会観戦旅行】でしたので、レポートも数回に分けて投稿させて頂きましたが、今回 “観戦編” にて完結といたします。(※演技内容については、観戦しながらその場でメモしたことが、主に反映されており、あくまでも私個人の感想です。)

◎会場にて

会場のお客さん達は、盛り上げ方が非常に上手で、感動したら惜しみない拍手に、スタンディングオベーション。時に、点数があまり出ないと、ブーイングの嵐。また、何かミス等があると『アレーーー!!』という皆の大きな励ましの声が、観客席のあちこちから飛んできます。そして、知っている音楽が流れると、共に歌い、オフィシャルダンスを共に踊る。この体全身を使った応援は、選手達の演技への頑張りに繋がるのだろうと、見ていてとても気持ちが晴れやかになりました。

特に開催国のフランスを筆頭に、近隣国のイタリア、スペインの選手が登場すると会場(観客)のボルテージはMAXになり、その声援にアリーナが割れそうな程です。この一体感、鳥肌ものの興奮と感動、なかなか味わう事の出来ない貴重な体験でした。

◎個人総合決勝にて、印象に残った世界選手の演技について少々レポートしてみたいと思います。(※選手名の前の数字は試技順です。)

9/23(金)個人総合決勝 16:30~ 予選順位 13~24位の選手

会場の盛り上がりも最高潮に
会場の盛り上がりも最高潮に

------会場の盛り上がりはハンパない。

12, SENYUE Deng 選手 CHN 〔リボン〕

スキャットの入った音楽に赤×黄のレオタード、CHINAカラーを存分に全面に出している!母国愛が感じられ、素敵だ。演技にも気持ちが入ることだろう。最初はお客さんもジッと見ていると言う感があったが、ターンの上手さ、正確な演技にFinish後は惜しみない拍手☆

32, SON Yeon Jae 選手 KOR 〔ボール〕

堂々とした入場時の歩き方、愛らしい表情が強い印象に残る。演技ではボールに必須の柔軟、そして手の表現が美しさ極まりない。後半に魅せる投げ受けもさすがの王国仕込み。得点27,075。

------会場から思わず拍手。

9/23(金)個人総合決勝 20:00~ 予選順位 1~12位の選手

コンダコワ、首位に立つ
コンダコワ、首位に立つ

------会場1F席はほぼ埋まる。応援も一体となる。

3, EVGENIA Kanaeva 選手 RUS 〔クラブ〕

女王登場!まるでクラブで遊んでいるのか、と思うほど自然に、そして楽しそうに、背中に乗せてみたり、足先で床を滑らせてみたりと巧みな操作をする。それでいてボレロの重厚感にピッタリの演技だった。最初の種目とあって慎重にやっている様子だった。

9, DARIA Kondakova 選手 RUS 〔フープ〕

女王最大のライバルコンダコワ。ゴールドのフープで登場!「私はカナエワには負けません!」との意気込みの現れだろうか?!息つく暇のないほどよく回り、よく投げる。こんなに技をやっても拍手がMAXまでは届かず、観客の期待値は相当ものだと感じた。得点29,450。

------カナエワを抜いてトップに立つ。会場にざわめきと緊張感。

15, EVGENIA Kanaeva 選手 RUS 〔リボン〕

あまりの素晴らしい演技に、客席は水を打ったかのように静かになった。会場は沸くのを通り越すと、静まり返るんだ。。

16, ALINA Makisymenko 選手 UKR 〔フープ〕

今回のロンジン・エレガンスアワードはマクシュメンコではないだろうか?3前転後のつま先でのはね、背面、脚、柔軟の姿勢でのキャッチ等…会場がその度に多いに沸き上がる。相当な盛り上げ上手だ。あのcuteな顔と最高のスタイルで演じる、テクノ調のノリノリの音楽のパフォーマンスも格好良い。またしてもGOLDのフープ。濃緑のレオタードとのコントラストも素敵だ。得点28,350。

------高得点だが、どうやらもっと出ても良い!!とのブーイングあり。

25, ALIYA Garayeva 選手 AZE 〔クラブ〕

ガラエワワールド全開。元気印の笑顔に、エメラルドグリーン×ショッキングピンクのレオタード、金に装飾したクラブ、ノリノリのアジアンテイストミュージック♪弾ける演技!!テーピングを巻いていない、右足が軸のパンシェターンも決まり、床を打つ操作もピッタリはまった。少し得点も伸びて、28,125。

26, SILVIYA Miteva 選手 BUL 〔リボン〕

今大会で私の中のBest☆パフォーマンスだ!しかし得点は27,950。ブーイング…確かにそうだ、と内心思った。。このフラメンコの曲、自分が競技をやっていた頃、聞いたことがあった。その懐かしさも相まって好きなのかもしれない。ミテバは曲に合わせた一瞬の静止、足を踏む、視線を決める、そんなアクセントの付け方が非常に上手で印象的。このままどうか、ブロンズメダル獲得を…

27, EVGENIA Kanaeva 選手 RUS 〔フープ〕

これまでとの2種目とは打って変わって、近未来的な音楽にレオタード。種目ごとに、違うカラーを出してくる辺りもさすがカナエワ。高くフープを投げ上げて、ジャンプ中に体に転がしながらキャッチする所がある。これも彼女の十八番、簡単そうに見えるけれど、相当難しいだろう。その時気付いたけれど、こんなリスキーな技をしていても、予備手具を置かない。やはり女王は凄い!!さすがだ。エンターテイナーだ。

この日、全日程終了予定時刻は23:00近く。ファイナリスト達の最高の舞を、最後まで見られないのは涙、涙でしたが、私は3種目目途中にて、会場を後にしました。

個人総合予選、決勝の2日間でかなり沢山の演技を堪能することが出来、よく分かりましたが、ターンをきちんと回る、バランスでぴたっと止まる、ジャンプを大きく高く飛ぶ…などの基本であり重要な体の動きに合わせ、自然でいて巧みで、ミスのない手具操作を行う選手が上位に行く。更にそこに人を魅了する力(これが表現とか芸術とか言われているもの)を発揮出来る選手が、メダリストや入賞者になることの出来る現在の新体操なのだ、と身をもって実感しました。

今回の【世界新体操選手権モンペリエ大会観戦旅行】。一言で表現するならば、“大成功”で幕を閉じました。昨年もシンガポール・イタリア・ロシアでの観戦に挑戦しようと思ったものの、事前準備や情報が少なく断念。そう簡単にはいきません。実際今回も準備段階から、個人旅行のコーディネーション、大会事務局との質問のやり取り、現地では列車の大幅な遅れ等...大変な事も多々ありました。しかしモンペリエで世界選手権の演技を見た時の感動、会場の大大大声援に身を包まれた時、苦労等は全て吹き飛びました。そして、最高の思い出となりました。

準備には時間と気力が必要で、先々で多くの人に助けてもらいました。また会場と宿泊施設がある程度の距離で(タクシーでも運賃が負担にならない範囲だったり、きちんとしたアクセス方法が理解出来ている)あることは、観戦旅行を行う上でとても大事な条件の一つだと思います。そして、最終的に何より重要なのは、自分がこの旅を実現させたいという気持ちだと言うことも実感しました!!

この熱が冷めないうちに、また海外での世界大会の観戦旅行へ行きたいな、と思っています。

4回に渡ってお届けした、世界新体操選手権 2011 モンペリエ大会観戦レポートもこれで終了です。何か少しでも、現地での様子や感動が伝わっていれば幸いです。

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3 Comments RSS Feed

きらりん @-

レポートお読み頂き、そしてコメントも頂き、どうもありがとうございます!
どうしても文字が多くなってしまい、写真ももう少しアップ出来ると、読み易かったかな…等と反省もありましたが。
少しでも世界大会の観戦旅行にご興味持って頂けたなら、嬉しいです。


raia 様

はじめまして。

今回の生観戦ですが、やはり現地でしか感じられないライブ感、これは何物にも代えられない思い出となりました。

日本では決勝の試合等は日中に始まり、夕方に終わる傾向が強いですが、
フランスの某国際大会もそうだったようですが、ヨーロッパ(?)では、
夕方に始まり、夜遅めに終わる試合も少なくないのかな、と思います。
ですので今後、海外で観戦出来る事があれば、最後まで楽しめるように計画を立てるのが課題です。

確かに今回は、衝動と言うか“勢い”も、旅行を決行出来た要因の一つです。
また、日本各地で様々な試合や、舞台を観戦・鑑賞していたのは、
現地(フランス)の会場でも、雰囲気に呑まれたりせず、すんなり馴染めるので凄く活かされました!


310OME様

こんにちは。

モンペリエは、もちろん初めて訪れる場所で、(私の出来る範囲では)色々ガイドブックを調べても、
殆ど情報が得られない地域だったので、行くまではかなり探り探りの状態でした。しかし街は穏やかで美しく、とても素敵な所でした。

会場での応援や観戦は、皆それぞれの熱い思いを前面に押し出し、とても自由であった印象が強いです。

さて、大会での食事事情ですが。これも又思い出になる経験をしました。
会場には、ショートパスタ・お洒落なサンドウィッチ・寿司・ハーゲンダッツのミニショップがありました。
初日(9/22)はショートパスタを食べ、日本人の口にも合う美味しい味付けでした。翌日はサンドウィッチを食べようとのんきに考えていたのが、
甘過ぎました。決勝の日はお客さんでごった返し、休憩中はどのお店も長蛇の列。
フランスと言うお国柄らしい優雅なお食事というのは、難しかったように思います。
結局私は何も購入出来ず、持っていたポテトチップスで、空腹をしのぎましたが、大事な日に大きな失敗をしてしまいました。
飲食する場所も、ロビーか、会場内から外に出られる空間でだったので、イメージ的には三重の時に遠くないかなと。
これは、大会観戦では共通しているのかも知れません。
今回は大会日程的に、決勝の日は夜は遅かったですが、開始も夕方からでしたので、休憩時間は夕飯と言う感じでした。

大会チケットを購入した後、事務局(アリーナ?)から、一食¥5,000程度だったでしょうか、
食事の案内のメールも来ていましたので、そこで注文をしれいれば、また違う状況だったのかな、とも思います。

日本での世界選手権開催は、1999年大阪、2009年三重でしたから、しばらくはないのかと思うと少し寂しいですね。
確かにオリンピックはチケットの購入段階からしても、生観戦は奇跡に近いでしょうから…
五輪前年の今回モンペリエで観戦出来た事はとても良かったです。
ありがとうございました!

310OME @-

こんにちは、世界選手権レポート楽しく読ませていただきました。

モンペリエの街の写真のパステル調が印象的で、フランスの空気が感じられました。会場の出店はイオンカップでも見れるおなじみの光景ですね。
今大会の動画はずいぶん見ましたが、エアホーンが鳴っていたり、相当賑やかなのはわかりました。日本でエアホーン鳴らしたら退場ものかも・・・


ところで、大会会場での食事事情はどうだったのでしょうか・・・三重の時は弁当買って外で食べるしかなかったのが少々寂しかったので・・・
食事を大切にするおフランスでは、周囲のお客さん達のスタイルも含め、どんな選択肢があったのでしょう?
23時まで試合があるんじゃ会場で2食くらい必要な気もします。イオンカップでも予選日とかはしんどいですよね。


私は世界選手権の生観戦は2年前の三重しか経験がありません、次回の日本開催はあと数年以上は回ってこないでしょう。
世界選手権に匹敵するゲームはオリンピックになるのでしょうが・・・やはり新体操ファンは世界選手権 命!のように思います。
海外での試合生観戦は、ファンにとっては最大級の目標ですよね、それを実現させたきらりんさんの行動力に拍手です。


貴重なレポートありがとうございました。

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raia @LkmgJlqA

きらりんさん、初めまして。

テレビ中継では伝わらない会場の様子・雰囲気や生で見る演技の感想、素晴らしいです。最後まで見られなくてほんとに残念でしたね。

旅行を振り返っての文章に、何よりも情熱が大事ということが伝わりました(あるとすればプラス衝動でしょうか)。

見に行きたい絵画、行ってみたいミュージシャンのライブ等、新体操以外にも興味は様々で尽きませんが、まずは国内での積み重ねから、と思いました。

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